活動報告

令和5年1月26日 総務常任委員会答弁

更新日時:2023.01.26

◆新谷博範委員 SDGs未来都市フォーラムについて、北陸3県のSDGs未来都市12都市になぜ石川県が入っていないのか。

◎村角企画調整課長 各地方公共団体が国に認定申請をするものであり、金沢市は2020年に認定を受けているが、石川県はまだ認定申請を行っていない状況である。

◆新谷博範委員 認定を受けていないからという問題ではない。金沢市が事務局となっている。オブザーバーでの参加でもよかったわけで、どのように石川県と話をしているのか。

◎村角企画調整課長 県とはSDGsの取組に関しては情報共有しているが、未来都市に係る意見調整等はあまりなかった。一方、県内市町とは、このようなフォーラムや会合を通して情報共有と認定申請に向けた協議を行っていた。

◆新谷博範委員 今回のフォーラム開催に当たり、石川県を誘ったのか。誘ったが参加を拒否されたのか。

◎村角企画調整課長 未来都市フォーラムなので、未来都市の選定を受けている12都市に声をかけたものである。石川県には声はかけていない。

◆新谷博範委員 最初から3県12都市に限定されていたわけである。富山県と福井県は入っている。3県とは言うが実際は石川県は入っていない。そこにアンバランスを感じたわけで、そこに不自然さは感じなかったのか。石川県にも参加してもらうべきだと考えなかったのか。

◎村角企画調整課長 福井県が一昨年認定を受け、石川県でもSDGsに向けた取組を進めていると承知しているが、未来都市について直接情報共有をしたことはなかったので、今後様々なチャンネルを通じて声をかける機会があるのではないかと考えている。

◆新谷博範委員 富山県は南砺市と富山市、福井県は鯖江市が入っている。会議の場には品格が必要だし、こういうときに石川県と金沢市の連携がどのようになっているのか問われるわけである。本会議でも県と連携が取れているのかといった抽象的な質問があるわけだが、しっかりと声をかけてほしい。
 石川中央都市圏首長会議について、連携の推進に係る連絡調整とあるが、今回の課題は何なのか。ただ集まっても意味はない。北陸鉄道の上下分離の問題もあるし、北部図書館の問題もある。津幡町と内灘町の人口を合わせても金沢市北部の人口よりも少ない。この首長会議で何をするのか教えてほしい。

◎村角企画調整課長 第2期石川中央都市圏ビジョンの進捗状況について報告するとともに、今後のポストコロナ社会に向けた連携の在り方について意見交換ができればと思っている。

◆新谷博範委員 今までの進捗を諮って評価し合うわけである。そして改訂するわけである。新年会ではないのだから、しっかりと議論してほしい。課題もしっかりと挙げて、改訂するなら優先順位もある。各市町の行政課題の優先順位はあるだろうが、連携の中においても優先順位はあるわけなので、それが明確になっていないのに会議をする。それも1時間である。参加者も忙しい人ばかりなので、かなりコンパクトにまとめなければならない。その後有識者で懇談会をするとのことである。どんな内容だったのか、改訂に向けて首長同士でどのような話をしたのか報告してほしい。そして、話し合った結果をきちんと反映してほしい。例えば、地域公共交通に関しても、通常は車を使っている人も雪が降ったら地域公共交通を利用するわけである。内灘町や津幡町、白山市、野々市市から金沢市役所に通勤している人もいる。その足を確保しなければ金沢市の行政も停滞する。課題もはっきり分かっているわけである。除雪体制等も含めてしっかり議論してほしい。
 金沢市交通まちづくり協議会について、4月から本格運行ということで、ニーズもしっかり出たしすばらしいと思う。これを生かさなければならないが、試験運行は12月までである。1月から3月までの雪の時期の利用が心配である。雪が降っていない時期での利用状況は分かったが、この地区は大体が山間部である。冬期における雪の中でのチョイソコの活用についてどのように対応するのか教えてほしい。

◎近藤交通政策課長 雪の時期の地域運営交通の運用については、委員指摘のとおり降雪の時期になると外出自体が減る可能性があり、利用状況については注視する必要があると思っている。一方で、チョイソコの運行エリアについて、過去に路線バスが走っていた区間については除雪の一次路線となっているので、大規模な雪害がない限りはある程度運行は確保されると思っている。昨年末の大雪の際には、外出も見込まれずあまりにも雪が深いということで、運行を中止したこともあったので、降雪時の市民の移動手段の確保については引き続き検討課題だと思っている。本日の協議会において雪の時期の運行の在り方を主題として議論するわけではないが、今後も関係者と議論すべき案件だと考えている。

◆新谷博範委員 冬期でも生活必需品は必要である。この地区は中山間地から山岳地へと入る所である。資料にあるデータはまだ季節のよいときのものである。7月から12月までに関しては、チョイソコの利用も買物や通院が多かったと思う。冬だからといって買物や通院をしないわけにはいかない。冬期における地域運営交通の在り方はぜひ議題としてほしいと考えるが、どうか。

◎近藤交通政策課長 冬期の市民の移動手段を確保することは重要だと思っている。この協議会は、道路運送法等の許認可のために地元合意を得るためのものなので、主題として議論することは難しいと考えるが、チョイソコについては地域の町会連合会とも小まめに意見交換している。本当に降雪が厳しい日には止めることもあるだろうが、多くの日は積雪が残っていたとしても除雪されていれば運行できると考えている。まずは、運行日数を確保すること、それでもどうにもならないと地元から声があった際には、関係部局と連携しながら必要な対策を検討していくことになると思っている。

◆新谷博範委員 この地域の冬期における買物難民と医療難民に対するチョイソコの在り方について、本当のオンデマンドになるなど、いろいろな在り方があってもよいのではないかと思っている。地元のニーズを聞いて、副題でもよいので議論に上げてほしいと思う。
 統一地方選挙について、資料には投票率の推移がない。投票率の分析と向上に向けてどのように工夫するのか。投票率は下がっている。工夫が見られないが、4年前とどのように変わったのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 前回の市議会議員選挙の投票率は36.33%、その前が40.27%という結果となっている。若者の投票率が下がったという結果も出ていたので、今回の統一地方選挙に当たっては、若者に焦点を当てるべきではないかということで、従来から若者の選挙啓発グループとの活動を行っていたが、広がりがないということで、内容を詰めて新年度予算に反映したいと考えており、現在話を進めているところである。

◆新谷博範委員 今回の資料は概要となっているので、次の委員会では詳細を説明してくれるのだろう。投票率は下がっている。私たちは正当な評価が欲しいのである。
 商業施設での期日前投票について、アル・プラザ金沢で行っている。金沢市にはほかにも商業施設があると思うが、なぜアル・プラザ金沢だけなのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 令和3年10月の衆議院総選挙から期日前投票所をアル・プラザ金沢に設けている。金沢市では従来から12か所で期日前投票所を設けていたが、全期間期日前投票所を設けなければならない箇所は法律で1か所以上と定められている。金沢市のように12か所で期日前投票所を設けているところは全国的にはまれである。現状では費用の面でも人的な面でもあっぷあっぷでやっており、さらに広げるとなると課題が大きいことから、現状ではこの12か所をどう生かしていくかというところに全力を挙げていきたい。

◆新谷博範委員 金沢市が日本全国で何番目なのかは知らないが、12か所が日本全国でまれだというのならばデータを見せてほしい。それでも効果は上がっていないと実際に数値として出ている。私も正直に言って少数の代表者でありたくはない。金沢市民の大多数から選ばれた代表でありたいわけである。30数%の代表ではありたくない。最低でも過半数から選ばれた人間でありたいと思う。私が言っているのは、期日前投票所の効果と投票率がどのような相関関係にあるのか。設置しても上がらないならよいが、今の書記長の答弁は、金がない、人がいない、だから4年前と同じで投票啓発を頑張るとのものである。私はなぜアル・プラザなのかを聞いている。ほかにもイオンとかデパートもあるだろう。期日前投票所は12か所と日本でもまれなくらい多いが投票率は下がっている。金沢市民は期日前投票所を使わないくらい選挙に関心のない市民なのかと思ってしまうわけである。もしくは、期日前投票所の存在さえ知らないのか。また、私が不満なのは、アル・プラザはある地域に固まっている。市の南部にはラパークがある。配置の不均衡を感じるが、なぜアル・プラザだけなのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 令和3年10月の衆議院総選挙から期日前投票所をアル・プラザ金沢に設けている。それまでは駅西福祉健康センターに期日前投票所を設けていたが、そこが新型コロナウイルスワクチンの接種会場となったことから、場所を変更する必要があり、近隣の商業施設ということでアル・プラザ金沢に声をかけた経緯がある。

◆新谷博範委員 どんな理由があれ、ほかの商業施設でもできるのではないかと言っている。現状アル・プラザ金沢でやっている。駅西福祉健康セターの周りはあまり人が住んでいない地域である。一方、アル・プラザ金沢の周りはある程度の人口がいる地域である。市内にはたくさんの商業施設があるのに、なぜほかの商業施設でできないのかを聞いている。アル・プラザ金沢以外でもできるのか。できるのかできないのかを答えてほしい。

◎前田選挙管理委員会書記長 ほかの商業施設にはまだ声をかけていないので、できるかどうかは分からないが、事情は先ほど答弁したとおりであり、広げるとなると課題が大きいことは理解してほしい。

◆新谷博範委員 公共施設が使えないから商業施設であるアル・プラザ金沢に聞いたところオッケーが出たなら、ほかの商業施設にも聞いてみればよい。投票率を上げないといけないわけだろう。大多数の市民から選ばれた代表としてこの場に立ちたいわけである。例えば、福久にはイオンがある。地域ごとに商業施設はある。金と人がないからできないとの答弁だったが、それがあればほかの商業施設に声をかける気はあるのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 繰り返しの答弁となるが、選挙は限られた予算と限られた人員の中で行うものであり、選挙管理委員会としてもできる限りのことをやっている。選挙管理委員会の中でもこれ以上広げるといった話は出ていない。

◆新谷博範委員 金がないから民主主義が守れないというのはおかしい。なるべく多くの金沢市民の意見を反映させるには、期日前投票所がアル・プラザ金沢だけにあるのはおかしいのではないかと言っている。アル・プラザ金沢でできるなら他の商業施設でもできるだろう。アル・プラザ金沢以外の商業施設でも期日前投票所の設置に賛同してもらえるなら、市民の意見を反映するためにも、選挙管理委員会として予算をしっかり取るべきだと思う。3月の補正予算もあるだろう。金がないからできないというのならば、予算がつかない理由を次回の委員会までに教えてほしい。

◎前田選挙管理委員会書記長 国政選挙でもそうだが、選挙に使える予算は法律で上限が決まっており、その範囲内で選挙を執行しなければならないというのが大前提である。県の選挙も市の選挙もその範囲内でやっている。予算については答弁したとおりだが、どちらかというと人員面の課題が大きい。今までは市の施設12か所で行っていたが、アル・プラザ金沢で行う場合には市の施設ではないということで、投票箱の移動を毎日行うことも含めて、かなり労力が増えたというのはやってみて初めて分かったことである。従来の想定以上に人の負担が大きいのが現状なので、課題が大きいことは理解してほしい。

◆新谷博範委員 課題が多いのなら2月の1か月間をかけてしっかりまとめてほしい。金がないとのことだった。選挙管理委員会として補正予算の要望をして金がつかないならそれでよい。選挙費用の上限が決まっているのは私も初めて聞いた。金の面、人材の面、アル・プラザ金沢で行った結果どれくらい労力が増えたのか、期日前投票所が全国でもまれなくらい多いとのことなので、全国でどれくらいなのか、次回の委員会で報告してほしい。書記長が苦労していることはよく分かるが、選挙管理委員にも給料は出ているのだから、しっかりと議論すべきだと思う。きちんと議論して、次の委員会で報告してほしい。

◎前田選挙管理委員会書記長 当初予算については、3月定例月議会で説明したい。

◆新谷博範委員 急を要しているわけである。みんな選挙活動をしなければならない。期日前投票所に関してもみんな関心を持っている。多くの市民の声を反映させたいのである。金の面、人の面、2月の委員会で詳細を報告してほしい。選挙管理委員会の3月だという思いは分かった。私は総務常任委員会の委員として2月に報告してほしいと委員長に要望しておく。

△[その他所管に関する事項に対する質問応答] 

◆新谷博範委員 今年の7月に電動キックボードについての法改正がある。免許もヘルメットも不要となるが、どこが所管になって、どのような対応を取るのか。

◎山田歩ける環境推進課長 電動キックボードの安全な走行についての環境づくりという意味では、歩ける環境推進課がその任を負うと考えている。

◆新谷博範委員 こういう時代であるから、対応について課でもう図っていると思う。局長も含めて指示を受けていると思うが、どのような体制になっていくのか。環境づくりと金沢市の対応をどのようにするのか、ルールづくりや周知はどういうふうにするのか。所管は分かったので対応について聞く。

◎山田歩ける環境推進課長 電動キックボードが走行する場所は、今の法改正で、速度が制限されれば路側帯や歩道も走れることになっている。車道を走る場合には車とのすみ分けや安全確保が必要になるし、歩道を走ることになれば歩行者の安全確保が必要になる。来年度に向けて、本課でも警察と連携を取りながら、安全のマナーやルールの周知などに取り組んでいきたいと考えている。

◆新谷博範委員 先ほど交通事故の発生件数の報告があったが、私は電動キックボードと自転車のどちらがより危ないのかが分からない。事故が起きてからでは駄目なわけである。社会人も使うようになると思う。折り畳めるし自転車より軽いので観光客も使うと思う。7月に法改正がされるので、早急な対応策としっかりした受入れ体制を整えなければならないと思う。もう一度、受入れ体制と予算措置について、3月に向けて対応しているのか。

◎山田歩ける環境推進課長 今までも県と連携を取りながら、ルールやマナーの啓発を行ってきた。いろいろな広報媒体を使ったり、安全環境を整える上で地域と一緒になった見守りも含めて取り組んでいきたいと考えている。

◆新谷博範委員 何でこんなことを言うかだが、もし飲酒したとして、電動キックボードならば自転車よりも走りやすいと思う。近隣の居酒屋なら電動キックボードで行こうかなと思う人もいるかもしれない。そこら辺のルールづくりがとても大事だと思う。また、ヘルメットの着用が努力義務になっている。そこら辺のところは予算措置もしっかり講じていると思うので、7月の法改正に向けて、安全啓発並びに警察や県との連携をお願いしたい。答弁は不要である。
 今回は報告になかったが、選挙に関して投票年齢が18歳以上になった。18歳以上というのは非常に微妙だと思う。なぜなら、高校3年生の多くが卒業するまでに18歳以上になるわけである。高校3年生と言えば、受験で頑張っている人もいるし、就職を頑張っている人もいるわけである。専門学校へ行く人もいれば、いろいろな人がいる。だけど単純に、はっきり言って、大部分、九十何%以上の人は高校にいるわけである。法改正後の時期に指導というか選挙の意義を伝える対策が必要だったと思う。高校3年生という有権者への対応に関してどのような見解を持っているのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 平成28年の参議院選挙から投票年齢が18歳以上になった。従来から高校生に対しては、各高校で模擬投票などを行っていたが、県と連携して全部の高校で行うということを徹底し、今現在も毎年、模擬投票などを含めた選挙啓発を行っている。

◆新谷博範委員 金沢市内にある全ての高校で模擬投票と言っても、彼らは18歳だから投票するのも初めてである。何らかの資料みたいなものを選挙管理委員会から渡して、先生が候補者A、B、Cと架空の候補者を挙げて、経歴なども説明して、さあ模擬投票しましょうと言ったって、18歳の高校生が誰に投票すればよいか判断できるだろうか。だから、選挙管理委員会としてどういうふうに関わっているのか。全ての高校で模擬投票をどのようにやっているか確認しているのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 全部の公立、私立高校に対して県の選管から通知は行っているが、模擬投票などをやりたいところがあるか希望を募り、毎年10校程度から申込みがある。申込みがあった高校に対しては県と市の職員が赴き、模擬投票を含む選挙啓発を行っているところである。

◆新谷博範委員 県の選管の活動はどうでもよい。市の選管に対して聞いている。市内には金沢市立工業高校もあるわけである。私学でも星稜高校がある。その中には金沢市以外の生徒も通っているわけだが、基本的に選挙啓発は必要である。だから対応を聞いている。新成人の高校3年生や学校に対して、どのようなアプローチをしたのか非常に気になる。先生がどの部分がポイントか説明して、それが投票結果に結びつくのか。私の主観だが、投票率が下がっている割に、最近ポピュリズムというか、人気的な部分が選挙結果に非常に反映されるような時代が近づいてきていると思う。また、希望を募ってとのことだが、金沢市内に高校が幾つあるのか分からないが毎年10校だろう。2月の委員会で、新成人に対してどのようにアプローチして、どのような模擬投票を実施しているのか報告してほしい。