活動報告

令和4年4月25日 総務常任委員会質問答弁

更新日時:2022.04.26

△[令和4年度重点施策及び報告事項に対する質問応答] 

◆新谷博範委員 まず、昨年度の当委員会では年度末に要望事項を出していないので、次の議会で出すよう委員長に取り計らいを願う。
 また、当委員会の記録を過去2年分確認したが、文字にすると800字から1,000字に及ぶ質問が散見されたので、執行部に説明を端的にするように依頼している以上、各委員、私も含めて質問内容をまとめてほしいと要望しておく。
 金沢美大柳宗理デザインミュージアムの基本計画策定について、跡地のことが前の委員会でも議論になっているが、跡地の利用について計画には含まれているのか。

◎村角企画調整課長 今回の基本計画は、西町の教員研修館を活用したミュージアムの計画であり、跡地の利用についてはこの計画の中には包含されていない。

◆新谷博範委員 美大の場合、跡地についてもたくさん議論になっている。新しいミュージアムを造るのはよいが、移転した後のことは計画に入っていない。跡地の利用については誰が考えるのか。

◎村角企画調整課長 現在、尾張町に研究所があるが、この機能が西町に包含されるということで、新しい施設の機能をこれから考えていこうというものである。現在の研究所については、耐震化の問題もあるので、関係各所と十分協議しながら話を進めていくことになると思っている。

◆新谷博範委員 端的に答えてほしい。どこが所管になって考えるのかを聞いている。

◎村角企画調整課長 新しいところについては企画調整課、現在の場所についてはその所管課が考えるということですみ分けをしている。

◆新谷博範委員 所管課との打ち合わせも同時並行で進めてもらえるのか。

◎村角企画調整課長 新しい施設の整備には相当の期間がかかると思っているので、その間も十分に活用しながら協議を進める。

◆新谷博範委員 所管課としっかり打ち合わせてほしい。
 次に、建築文化という言葉がある。くだらない英語を使う人もいるが、日本語も難しいと思う。建築文化とはどのような定義なのか。定義があって建築文化と言っていると思うが、金沢の建築文化の定義を説明してほしい。

◎村角企画調整課長 建築文化の定義だが、文化と言っても人それぞれの感受性によって様々な思いがある。金沢市が発信している建築文化は、現代建築を中心とする建築文化だが、市民の捉え方によって様々なものがあると思うので、一定の考え方を持つというのは少しどうかと思っている。

◆新谷博範委員 おかしなことを言う。金沢市として一定の考えや一定の理念がないものについて、何を討議するのか。金沢・建築文化会議で金沢・建築月間をつくるのだろう。金沢の建築月間としてこういう部分を見直すとか、しっかりとしたテーマが一つなかったらやる意味がない。今の言い方では、テーマがあるのかないのか分からない。会議をしたり、月間をつくるのならば、金沢の建築文化のこういうところに脚光を浴びせるといったテーマを持ってほしい。建築文化の何を議論するのか、何を視点に置いているのか、曖昧模糊で全然分からないのでもう一度答弁してほしい。

◎村角企画調整課長 委員指摘のとおり、例年、建築月間を11月に設けている。その中で建築文化会議を開いているが、この会議では建築とまちづくりをテーマに進めている。今年度もこのテーマに沿って進めようと考えている。

◆新谷博範委員 まだ少し曖昧なので、また今度質問する。
 次に、姉妹都市との交流について、これだけ世界が、ウクライナのことで騒いでいるのに、ロシアのイルクーツクとの姉妹都市交流について説明がない。資料を見たときから不思議である。今これだけ問題になっているがどうするつもりなのか。

◎眞辺国際交流課長 委員指摘のとおり、今、イルクーツクとの交流は非常に難しいと思う。国同士の交流と市民同士の交流は全く別物で、一線を画すものではあるが、イルクーツクとは1967年に提携してから55年間市民交流があるので、そういったことを考えると、今直ちに都市間交流を進める状況ではないと認識しているが、姉妹都市の提携解消などは考えていない。

◆新谷博範委員 今日の今日であれだが、それをはっきりしないといけない。これだと姉妹都市交流するのか何も分からない。他の姉妹都市と差をつけないという認識でよいのか。

◎眞辺国際交流課長 姉妹都市間で差はつけないが、ロシアのウクライナへの侵攻を鑑みると、都市間交流として、今、イルクーツクと金沢市が交流を推進することはできないと考えている。

◆新谷博範委員 そこをはっきりしないといけない。できないとしないでは全然違う。だから、私は言っている。曖昧にしているが、金沢市とイルクーツクは長い付き合いがあるわけである。私もイルクーツクに金沢市議会議員として行ったし、他の議員でも行ったことがある人がいる。世界がロシアに対してこれだけ非難している中で、イルクーツクと金沢市の姉妹都市交流があるわけである。今後どうなるのかと思っているから、交流できないのか、しないのか、はっきりしてほしい。

◎新保都市政策局長 自治体レベルでの交流については、当面様子を見守りたいという状況である。当然、現時点において提携の解消までは考えていないし、国際情勢を十分に注視し、慎重に判断したい。

◆新谷博範委員 AIデマンドについて、当初は7地区で始めていたはずである。資料では北部地区で進めていくとのことだったが、他の6地区の進捗状況はどうなっているのか。

◎近藤交通政策課長 進捗については、まとまった段階でしっかり報告する。当初は7地区で検討を開始したが、現状は6地区になっている。町会連合会と相談している中で、森本地区に関してはバスがそれなりに走っており、AIデマンド交通の導入は現時点でまだ進めなくてもよいといった地元の声があったので、森本地区を外し、残り6地区で地元と相談しているところである。

◆新谷博範委員 どこが進んでいてどこが進んでいないのか言わないで、ただ支援と言っても分からないので、次回までに進捗状況の資料を出してほしい。
 パーク・アンド・ライドについて、過去との比較がないのに今年もやるとの報告だった。この数で足りているのか足りていないのか、これで十分なのか。今年もやるという報告だったが、過去との比較もなければ、過去と比較した結果、今年はこう変更したとの記載もない。各地区での利用実績も何にもないが、駐車場の確保台数はこれで十分だったのか。

◎近藤交通政策課長 過去の実績を本日の資料に示していなかったことはおわびする。駐車場の確保台数については、コロナ前の令和元年度までの駐車台数およそ1,000台の規模を確保している。ただ、これで全ての渋滞が解消できるかという点については、やってみないと分からないが、桜の時期には兼六園下周辺も車でかなり渋滞していたので、まずは、コロナ前の規模を確保しようということで1,000台程度を確保した。

◆新谷博範委員 それを言わないと台数の根拠がない。要するに、コロナ前の実績に戻したと理解した。
 投票率のことに関して、今回の選挙の投票率は低かった。このように結果が出ると、周知は十分だったのかといつも思う。投票率のことは何度も聞いているが、結果について客観的基準が入れにくい。アル・プラザ金沢やバスを使った投票所をつくった結果、一定の効果があったと言っていた。そして、今回も同じことをしていたわけである。投票率は結果としてもう出たわけである。石川県全体で28%、金沢市で22%。これはこれでよいのかどうか、選挙管理委員会は判断しなければならないのではないか。有権者の半分以上が行っていない。石川県全体でも7割が行っていない。金沢市の場合、ほぼ8割が行っていない。周知は十分だったのか十分でなかったのか、どうすればよかったのか。こういうことを今から検討するのか、どういうふうに処理するのか。

◎前田選挙管理委員会書記長 確かに今回の投票率は本当に低いものと認識している。もう本当にどうしようもないくらい低いという思いではあるが、前回のトリプル選挙も含め、今回の選挙も県と連携しながら、どういった形で啓発をやればよいかをよく考えてやっている。前回のトリプル選挙の時期は大学の春休みの時期で学生がおらず、移動期日前投票所はできなかったが、今回はできた。これは啓発の意味もあったので、それもやりつつ啓発を重視してきたが、結果として投票率が低かったのは事実である。ただ、それをどう評価するかは本当に難しいというのが正直な気持ちで、選挙管理委員会で検討はするが、客観的に判断するものがないのが現状と認識している。

◆新谷博範委員 書記長はどうしようもないくらい低い投票率だと言っているが、やっぱりやることはやらなければならないわけで、やることをやってこうなったというのは分かる。議会でも選挙管理委員会に対していつも言っているが、今回のやり方は十分だったのか十分じゃなかったのか、まだまだ工夫できたのか、それは選挙管理委員会で議論してもらえればよい。選挙管理委員会だけで話し合ってもなかなか進まないと思うが、今回のこの低投票率については、今後の課題としてしっかりと検討してほしいと思う。答弁は不要である。

△[その他所管に関する事項に対する質問応答] 

◆新谷博範委員 ここ2年間の総務常任委員会の議論を確認した結果、次回の委員会で幾つか報告してもらわなければならないことがある。
 ①まちづくり財団とスポーツ事業団の統合について、議論になっていたのに最終的にどうなったのか結論が報告されていない。これを次の委員会で報告してほしい。
 ②柳宗理ミュージアムに関連するが、旧森八の前の土地の賃料はどこの部局が払っているのか。これも前から問題になっている。柳宗理のミュージアムが新しくできるのはよいが、移転後に森八の跡地がある。今も実際に使っているのか使ってないのか分からないが賃料を払っている。その賃料が生かされなかったらどうするのか。私の知る限りでは毎年270万円をいまだに払っている。正直言って使っていないなら止めるべきである。今年も払っているのか払っていないのか、そして、移転するまでずっと森八に払い続けるのか、私はどうしても理解できない。
 ③人事課長に聞く。前から議会でも言っているが、文化スポーツコミッションという観光協会の外郭団体の中の一団体の会長が局長級の給料をもらっている。総務局長がよいのではないかと言った。観光協会の所管は経済局である。外郭団体の職員の給与に対して金沢市の局長級の給料と課長級の給料をどうやって当てはめることができるのか。その手続を説明してほしい。
 ④会計課長に聞く。議会でも言っているように、権利能力なき社団と任意団体というものが世の中にある。これらの非常に曖昧な団体の人間が多額の公金を個人口座で毎年受け取っている。これからもずっと受け取らせるのである。権利能力なき社団なのか任意団体なのか分からない団体、いいかげんな規則しか持たない人間に金沢市のお金が流れている。1,000万円以上を受け取っている団体のリストを提出してほしい。なぜこんなことを言うかだが、仮にその人が亡くなった場合、この口座は個人口座だから誰も出金ができなくなる。銀行も禁止している。万が一出金があった場合には私的流用と言われるわけである。個人口座は私的流用が起きやすい。それを金沢市は長年にわたって個人口座に多額の公金を振り込んでいる。だからこそ、私は言っている。金額も小額でしっかりした法人ならよいが、1,000万円以上になると、どうしてもある程度の法人格と公的な責任能力を問わざるを得ないと思う。この議論は2年前にも総務常任委員会であった。私も議会で質問している。
 もう一度整理する。1つ目は、まちづくり財団とスポーツ事業団の統合の流れと財産整理について。
 2つ目は、森八の土地について、賃料は誰が払っていくのか。
 3つ目は、観光協会の中のスポーツコミッションに市役所の局長級の給料をもらっている人間と課長級の給料をもらっている人間がいる。なぜそんなことができるのかの議決の経過について。
 4つ目は、1,000万円以上の公金を個人口座に振り込んでいる団体の数と正確な名簿を提出してほしい。
 最後に、金沢市は赤字バス路線19路線に対して7,500万円を助成している。この4月に廃止になった路線もあるはずだが、今まで7,500万円を助成していたわけである。北鉄はどういう経過で廃止したのか報告してほしい。

◎松田総務局長 委員からいろいろ指摘があったので、次回の委員会で報告させてもらう。