活動報告

令和3年1月27日 文教消防常任委員会質問答弁

更新日時:2021.01.28

◆新谷博範委員 金石町小学校の校長の件について聞く。新聞報道で見たが、2か月近くの間、校長がいなかった。その間も当委員会は開かれていたが、教育長や幹部職員はこの事案を知っていた。県の教育委員会が処分し、新しい校長を配置したとのことである。このことについて、もう一度確認したい。小学校の校長が2か月間不在で、その間、校長がいなくても大丈夫だったようだが、どういうふうに大丈夫だったのか。また、今回、新たに校長を配置したとのことだが、校長の任命権はどちらにあり、監督権はどうなっているのか。その辺について、整理して説明してほしい。

◎羽場学校職員課長 校長不在の2か月間については、教頭を職務代理者としている。教育委員会としても、様々な事象については相談をしながら、2か月間、運営していたという状況になる。なお、校長の任命については、市町教委の内申を受け、県の教育委員会が任命することになっている。市としては、新しい校長の内申はしたが、最終の任命権者である石川県教育委員会の判断を待っていたということである。

◆新谷博範委員 それでは、市の教育委員会としては、この人が校長あるいは教頭として優れていると県の教育委員会に推薦するということだが、小学校名まで決められるのか。市の教育委員会としては、どこまで権限があるのか。例えば、私が卒業した小立野小学校だが、市の教育委員会は小立野小学校の校長にはこの人がよいと推薦するのか。

◎羽場学校職員課長 内申の段階では、学校名までは決めることはできない。石川県教育委員会から、今年は想定で校長が何人辞めるということを確認し、この人たちを校長や教頭にしたいということで、ある程度の人数を市のほうから推薦する。ただ、推薦人数のほうが多いので、中には、その年は校長や教頭になれなかった人もいる。具体的にどこの学校というところまでは推薦要件に入っていない。

◆新谷博範委員 それは校長と教頭の両方でよいか。

◎羽場学校職員課長 そのとおりである。

◆新谷博範委員 このような事案が起きたとき、基本的には任命権者として県の教育委員会に責任があるが、市の教育委員会としてはどのような責任があるのか。

◎羽場学校職員課長 市が推薦し、その内申をまって、県の教育委員会がこの学校にはこの校長というのを任命する。その後、金沢市立の学校に任命された校長については、市教育委員会が服務監督権を持っている。金沢市は中核市であり、研修権を持っているので、校長や教頭あるいは一般教員等に研修を行っている状況である。

◆新谷博範委員 市教委として推薦した責任があり、また、日頃の服務監督が足りなかったという2点において謝罪があったということでよいか。

◎羽場学校職員課長 推薦時においては、これまでの職務経験や職責といったことを総合的に勘案して推薦しているので、県の教育委員会に任命してほしいと推薦したことについては問題はなかったと思っている。その後、校長として配置され、市が服務監督を負うようになったとき、そこで全体の奉仕者としての認識が欠如していたと考えられる。

◆新谷博範委員 飲酒というのは別に昨日、今日始まったわけではなく、お酒好きな人はずっと前から好きなわけである。周りの人たちの中で、本当に気づかなかったのかと思う。服務権がある市の教育委員会においては、今後、飲酒が好きな教員を把握していかなければいけないのではないか。

◎羽場学校職員課長 周りの教員などが本当に分からなかったのかということも含めて研修していること、併せて、毎年、全教職員に自己チェックシートというものをやっており、その中でも飲酒等についての質問で、飲酒していないか、あるいは飲酒している人の車に同乗することがないかといったことを必ずチェック項目に入れ、意識の向上に努めていきたいと思っている。今後も服務監督権者としての責任をしっかりと果たしていきたいと考えている。