活動報告
令和2年12月14日 文教消防常任委員会質問答弁
更新日時:2020.12.15
◆新谷博範委員 小・中学校の特学分校と特別支援教育サポートセンター並びに特別支援教育の指針について聞く。金沢大学にがん病棟があって、小学生と中学生がたくさんいる。紫錦台中学校と小立野小学校になるが、このような医療ケアに1年や2年いるわけである。これについて、どのように定義づけるのか。来月、高校受験する子どももいる。たまに学校に戻っても、男の子でも女の子でも髪の毛がなかったり、いろいろな障害などもあるが、病気で医療ケアが必要な子どもが確実にいると思う。そういったことについては、今回、どのように取り扱われているのか。
◎寺井学校指導課長 医療的ケアが必要な児童・生徒については、保護者からの申出があれば、医療的ケアの実施検討委員会で実施の是非を諮っている。実施することとなれば、状況に応じて学校看護師を派遣していくことになっている。現在、学校看護師を派遣している学校は2校で、対象の児童は2名になっている。また、小立野小学校、紫錦台中学校の院内学級は金沢大学の附属病院の中にあるが、この学級については、病院の中に院内学級の授業スペースがある。そこで治療の状況に応じて子どもたちが来て先生と学ぶ、あるいは状況が許せば病棟へ行って先生が指導することも行われている状況である。
◆新谷博範委員 本当にたくさん金沢市にいる。登校拒否の子どもたちもいるし、その子どもたちが学校に行かなければいけない。自分の校下の中学校や小学校は行けないが、義務教育なので、個別に、保護者が外に連れ出して、一緒に授業を受けられるようなフリースクールなど、そのような場所も何か考えてあるのかとも思ったりする。特に今、この点で欠けていると思った。金沢大学の小立野小学校、紫錦台中学校だが、体育の先生が1人しかいない。学力は関係なく、受験できる子どももいるわけである。受験を含め、そういったことをやらなければいけないと思う。例えば、小将町中学校の生徒でも、紫錦台中学校に転校するよう言われる。紫錦台中学校の分校だからである。転校できるわけないと思う。何十人もいるので、もう生徒がいっぱいである。石川県で小学校と中学校が設置されているのはそこしかないからである。能登や加賀の子どももいっぱい来ているが、金沢の子どもが多いので、しっかりとやらなければならない。特別支援教育の中で、どのように捉えるのか、しっかりとやってほしい。保護者との連絡体制をどのようにするのか。がんの子どももいれば、いろいろな重い病気の子どももいるわけであり、体を患っている。いろいろな病院があると思うが、病院では通信教育も受けられるかもしれないが、例えば無菌室で抗がん治療を受けていると受験できない。特別支援教育の場合、受験についてどのように捉えられているのかを聞きたい。小学校、中学校だけで、もうどこにも行くなという意味なのか。中学3年生の受験について、どのように支援するのか。
◎寺井学校指導課長 小立野小学校、紫錦台中学校の院内学級については、がんや病状の治療をまず主目的に入級している。治療の段階で子どもたちに主治医等が許可する範囲の中で学習指導を行っている状況である。受験についても、主治医と受験校の受験体制、県教委等も含めて相談し、受験が可能であるならば、その範囲の中で受験してもらう。できる限り生徒の要望に応えていく体制になっている。
◆新谷博範委員 病気の場合、不可抗力で、特別支援の子どもたちも別になりたくてなっているわけではないし、いろいろな理由でなっているわけである。特に中学生の場合、高校受験は結構大きい。中学生は義務教育期間なので、指針をつくるのであれば、万全の体制を取ってやってもらいたいと思う。また、ADHDなど、いろいろな問題の子どももいるが、不登校の場合ではどのようになるのかと思う。教育委員会で把握していると思うが、小学校や中学校にいっぱいいる。違う中学校の場合でも、校長が認めれば紫錦台中学校へ行っていても出席扱いになるわけである。特別支援教育で、不登校の場合、特別支援のところに授業を受けに行ったとすると、全部出席扱いとして処理してもらえるのか。
◎寺井学校指導課長 不登校の児童・生徒については、校長が認めて許可するということであれば出席扱いにすることができる。現在、民間等のフリースクールにおいても校長がその施設へ行って面談し、その指導内容等が確認され、出席扱いとしてよいということであれば、その子どもはその施設に行った日数等については出席扱いとすることになっている。出席扱いをするかどうかについては、国が示しているガイドラインに基づいて校長が判断していくことになっている。
◆新谷博範委員 はっきりしたADHDやLDなど、そういったものもいろいろあるが、今は、LINEなどでいじめか何か分からない。要するに、昔から学校に来られない子どもたちの出席である。それをどのように扱うかである。結局、ほかの小学校、中学校に在籍はしているが、フリースクールに行ったときや、また、こういった新しいきれいな学校ができたとき、特別支援学級に不登校の子どもを入れるのか入れないのか、もう一度明確に聞きたい。そのような場に行けば、相談員がいて、温かい教育を受けられるようなものである。せっかく新しくつくるのであれば、そういう環境整備について、どのように捉えるのか。不登校の部分と医療的ケアの部分が非常に欠けているような気がしている。この辺について、もう少し説明してほしい。
◎寺井学校指導課長 不登校の児童・生徒についても、発達障害等が要因となってそういう状態になっている児童・生徒もいるわけなので、その児童・生徒については、医療機関とも連携しながら、特別支援学級で学ぶほうがよいという判断であれば、特別支援学級のほうで教育を受けることも可能ということである。