活動報告

令和2年10月16日 文教消防常任委員会質問答弁

更新日時:2020.10.17

◆新谷博範委員 出張図書館モデル事業の目的に関して聞く。実施場所として安原地区と北部にある福久のイオンが選ばれている。この2つの地区は、正直に言って金沢の一番端である。まず、この選考の理由を聞く。

◎池田図書館総務課長 本市の図書館は、分館を含めて5つある。そのほか、自動車文庫のステーションが33か所ある。そのほか、ブックバンク等の取組もある。まずそれらの配置を勘案した上で、一定程度離れている箇所において選考し、候補を選んだ。具体的には、図書館や自動車文庫ステーションからおおむね2キロメートル以上離れている施設で協力してもらっている。

◆新谷博範委員 安原公民館は海みらい図書館が比較的近い。今回、玉川図書館の機能を発揮するとのことだが、基本的に距離を見ると、安原の辺りの図書館機能の中心になるのは海みらい図書館だと思う。海みらい図書館がきちんと責任を持ち、安原地区で図書館機能を発揮するべきではないかと思っている。玉川図書館はそんなにたくさんの蔵書があり、余裕があるということなのか。なぜ安原公民館においては海みらい図書館ともっと提携していく方向性を打ち出していないのか。

◎池田図書館総務課長 まず金沢市の図書館全体で取り組む中で、図書館総務課長は玉川図書館の館長も務めていることから、玉川図書館の蔵書の中から、モデル事業の形で取組をしている。海みらい図書館が近い地域である安原については、学校や地域の児童館とも連携しながら、イベント等にも取り組んでいる。そういった部分については、泉野図書館や玉川図書館でも、地域を分けながら取り組んでいる。ただし、市内全域については、図書館総務課で取り組んでいる。

◆新谷博範委員 出張図書館モデル事業をするのであれば、泉野図書館であれば、例えば額地区がある。額地区では泉野図書館がモデル事業の中心になるべきである。北部には図書館がないので、玉川図書館が頑張らなければいけないことは納得できる。せっかく泉野図書館、玉川図書館、海みらい図書館があるので、まずはこの3つの図書館がきちんと連携して金沢市全域をカバーできるようなアンケート調査をしっかり取ってほしい。先ほど高岩委員からも発言があったが、月に2回、たった2時間で、このモデル事業の効果をアンケート調査で取れるのか。少し考えが甘いのではないかと思うが、どうか。

◎池田図書館総務課長 泉野図書館、海みらい図書館、玉川図書館がきちんと連携し、協力しながら市内全域で取り組んでいくことは、委員指摘のとおりである。そういったところを含め、図書館全体の読書推進として、地域の特色や特性を生かしながら進めていきたい。泉野図書館は国連寄託、玉川図書館は郷土資料、海みらい図書館は環日本海関連資料といったそれぞれの特色を生かしていきたい。また、地域の拠点としての役割も担っているので、手を取り合って市内全域の読書活動を推進していきたいと考えている。月2回の実施については、図書館の本の貸出しは2週間のサイクルであり、その周期でモデル事業として取り組んでいきたいと考えている。この点については、利用者からアンケートを取った上で、時間も含めて指摘をもらっているので、今後のさらなる充実も含め、検討を進めていきたい。

◆新谷博範委員 せっかく予算をつけてこのようなモデル事業をするのだから、時間帯についても、2時間ではなく、朝の10時から夕方の4時までやってみるといったように、時間帯についてもいろいろ見てみないと、金沢市民の中のどのような人を対象にしているのかと思う。ぜひともしっかりとしたアンケート調査の結果を集め、委員会で報告してほしい。