活動報告

令和2年9月14日 文教消防常任委員会質問答弁

更新日時:2020.09.15

◆新谷博範委員 金沢マラソン開催費が2,000万円の減額との説明だったが、これは金沢マラソンのオンラインとどのように関連しているのか。オンライン大会で追加募集するようだが、開催費にはどのように充てられるのか。

◎安江金沢マラソン推進課長 金沢マラソン推進課の予算については、金沢マラソン組織委員会の収支として計算しているので、そこから説明する。今年度の支出だが、今年度はオンラインマラソンの代替事業を含む第6回の執行分と第7回の開催準備が含まれており、その経費は執行見込みとして約1億4,000万円である。そこから昨年度からの繰越金3,400万円を差し引きし、今回は大会中止となったため、大会参加料や協賛金収入がないので、その残金を市、県及び北國新聞社の3者で負担するものである。

◆新谷博範委員 金沢マラソンのオンラインについて聞く。多くの募集があり、定員がいっぱいになったので追加募集するとのことだが、どのような経緯で、なぜ2,000人を追加するのか、その辺りについて詳しく聞かせてほしい。

◎安江金沢マラソン推進課長 まず、当初の募集人数5,000名についてだが、今回、初めての取組であり、事務局としても見通しが立たなかったところ、他の自治体等で行われようとしているオンライン大会については、新潟市や山形市において約4,000人や6,000人の定員で募集していたので、今回、5,000人を定員として募集した。そして、なぜ2,000人の追加募集なのかについてだが、今回、思いがけず多くの参加申込みがあり大変ありがたいことだが、今回はあくまでも通常大会の中止に伴う代替事業であり、大会参加料やスポンサー企業収入がなく、限られた予算の中で可能な限り追加するものとして、追加募集を2,000人とした次第である。

◆新谷博範委員 私もオンラインシステムで登録できるようにするためにはどれくらいの経費がかかるのかよく分かっていないが、可能な限りの予算において追加募集を2,000人としたとのことである。今回、5,000人の募集定員に2,000人を追加するが、もしこれが3,000人、あるいは5,000人を追加する場合、経費はそんなに大きく変わるものなのか。

◎安江金沢マラソン推進課長 今回の2,000人の数字だが、これが3,000人あるいは5,000人といったように増えれば増えるほど負担は大きくなる。今回の参加料は1,500円を設定しているが、1人当たりにかかる経費は2,000円以上となるので、そういった点で理解してもらいたい。

◆新谷博範委員 他都市の定員を参考に出しているようだが、今回、県内の申込みが62%ある。日本全国から来ている人たちにとっては、もっと申込枠があったらよいということをなかなか伝えにくい。今回のオンライン大会の申込比率は県内62%、県外38%となっているが、通常の大会とオンラインの大会の申込みで何か大きく違うことがあるのか。

◎安江金沢マラソン推進課長 昨年度の第5回大会については、国外を含めた県外の申込みが大体61%であり、県内が39%だった。ちょうど今回の県外と県内の申込みの内訳が逆転している状況である。要因については、毎年春先にある他都市のマラソン大会において参加推進のPR出展をしているが、今回はそれらの春先の大会が全国で軒並み中止となったことから、県内の申込みが多くなったと推察している。

◆新谷博範委員 今回のオンライン大会の参加者の申込比率が県内と県外で全く逆転している。今回、コロナ禍で通常の大会が中止になり、関係者にとっては大変残念だったと思う一方で、このようなオンラインマラソンの開催は大きな一歩だったのではないかと思っている。申込比率を見ると、県内の参加者を掘り起こせているのではないかと思う。金沢マラソンについては、基本的に金沢市が主催しており、今回は中止になったものの、逆に県内の走りたい人たちの参加を刺激し、登録してもらうことができた。私もよく聞くことなのだが、金沢マラソンに参加したくても参加できない市民が結構いる。県外の人を優先しているのではないかという声も聞いているが、私は定員があるので仕方がないと思っている。もちろん、マラソンは実際にその一日で走ることが大事である。ただ、今回のオンラインマラソンのように、期間を定めて距離を到達するという在り方は、将来のマラソンの在り方としてあってしかるべきではないかと思うが、どうか。

◎安江金沢マラソン推進課長 委員指摘のとおり、毎年の大会では約42キロメートルを7時間の制限時間で走れる人が申し込むことになっていたが、今回はいつでも、どこでも、何回でも、1か月間の期間をかけて約42キロメートルを走破するので、初心者でも参加しやすい。参加料も比較的廉価であり、そういった点でも新しい初心者ランナーを開拓できたのではないかと思っている。今、意見をもらったオンライン大会の次年度以降の継続だが、金沢マラソン組織委員会においてオンライン大会についての意見をもらいながら検討したい。

◆新谷博範委員 登録からあふれ、金沢マラソンなのに金沢市民として参加できない、県外優先なのかという意見をよく聞く。検討すると答弁があったが、このようなオンラインの大会については、今後、並行で開催するのも一つの時代ではないかと思うので、ぜひとも来年度も何らかの形で、このような一定期間を設けた金沢マラソンの在り方をぜひとも導入してほしいと思うが、どうか。

△東スポーツ部長 今ほど意見をもらったとおり、来年度の金沢マラソンの状況だが、何とか開催したい。ただ、開催に当たってのハードルをいろいろ検討していく中では、定員をどうするのかという話も出る。また、もし定員を減らすことがあれば、当然オンラインも継続してやらなければいけないのではないか、あるいは今、委員が言ったとおり、オンラインは新たな可能性をすごく引き出してくれたと思っており、両方を楽しんでもらえることも今後事務局の中で検討し、組織委員会に諮っていきたいと思っているので、応援をよろしくお願いしたい。