活動報告
令和2年6月19日 文教消防常任委員会質問答弁
更新日時:2020.06.20
・金沢21世紀美術館の再開について
◆新谷博範副委員長 金沢21世紀美術館の再開の時期について報告があったが、文化スポーツ局で管理している施設はほかにもたくさんあると思う。文化スポーツ局全体でどれくらいの施設を管理しており、また、それらの施設はどのように再開していくのか、全体のスケジュールを一覧にしたものはあるのか。
◎新保文化政策課長 6月1日から文化やスポーツを含めた各施設を再開しているところだが、金沢21世紀美術館のみ再開が遅れたことから、今回、報告したものである。なお、市長の記者会見等において、6月1日にはこのような施設を再開するという一覧をつけている。
◆新谷博範副委員長 ほかの施設では、サーモグラフィーやアルコール消毒液の設置などの対策をしているのか。
◎新保文化政策課長 各施設では、サーモグラフィーを設置しているところもあるが、小さな施設については非接触検温を行っているところもある。また、マスクの着用や消毒などを全ての施設で対応しており、6月1日から再開しているところである。
◆新谷博範副委員長 体育施設についても同じような対策が取られているのか。
◎小林スポーツ振興課長 スポーツ施設についても、消毒液の設置やマスク着用の要請等を行っている。サーモグラフィーは設置していないが、職員が非接触型検温器で検温している。また、ある程度の人数が来るところについては、顔を映して体温を測る機器を3か所ほど設置することとしている。そのほか、トレーニング室等で同じ器具を使って密集するおそれのある施設については、人数制限を行っている。
・その他に関する質問応答
◆新谷博範副委員長 今回のコロナ禍では県が県がと言っているが、新たに危機管理センターを設置し、この2か月間から3か月間の間、市としてはどのような形でこの危機を市民に伝え、また、どのように対応してきたのか。
◎坂本危機管理監 感染者は1か月間ほど金沢市から出ていないが、今後も気を緩めることなく対応していきたいと思っている。今年2月21日に1人目の感染者が出てから3月末までの間においては、感染者数は約10人だった。その中で、1例目が出てから即座に安全安心政策会議を開催し、2回目からは新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げ、3月末までに7回ほど開催してきた。その後、4月に入ってから急激に感染者が増え始め、施設の休業や学校の対応などに関することを安全・安心会議で決めてきた。4月以降4回開催し、これまでに11回開催している。ただ、教育委員会や保健所など、それぞれに関係することがおおむね絞られてきたことから、全体会議ではなく、関係局長を集めた会議を開催し、対策を決めてきた。4月13日には、国よりも先に金沢市と石川県が同時に独自の緊急事態宣言を出したが、施設の休業も含め、そういったことを会議の中で決めてきた経緯がある。
◆新谷博範副委員長 今回、このような初めての危機が起こった。感染した人が悪いわけではないが、危機管理として、感染者がどこで接触したか、その人がどのように動き回ったかをGPS機能などによって特定しなければならない。昨年度の市民福祉常任委員会でもそうだったが、感染者がどこの病院にいるのか、どこでどのような動きをしたのか、県は何も教えてくれない。今後、例えば第2波が来たとき、感染者の動きに関しては市の危機管理監が管理していくのか。
◎坂本危機管理監 危機管理監として、そういった情報を収集し、発信していくことが一つの業務であり、使命だと思っている。総合医療や感染者の追跡については、金沢市は保健所を持っているので、保健所が県の医療部局と連携して対応を進めてきている。そういった感染者の追跡になると、そのような部局が対応することになる。ただ、危機管理監としても全部に携わってきており、関知しないということは一切なく、一緒に連携して頑張っていきたい。
◆新谷博範副委員長 所管は保健所だと言うが、感染者がどこへ動いて回るか分からないのは、まさしく危機だと言えるのではないか。感染した人が映画館やカラオケに行ったりするかもしれない。これは46万人もいる金沢市民の危機管理であり、せっかく危機管理センターを設置したのであれば、その仕分けを保健所任せでなく、危機管理監が行っていくべきではないか。今後、第2波も予想されるが、危機管理監がどのように仕分けをしていくかである。保健所は市民からの相談の電話対応などで忙しいはずである。行動範囲の把握についてはプライバシーの問題もあるので難しいとは思うが、今後、感染者の動きのトレーシングについては、保健所ではなく危機管理監が行うのではないのか。
◎坂本危機管理監 実際に感染者が出て、濃厚接触者が何人いるといったヒアリングについては、忙しいとは思うが、保健所の保健師の仕事になる。ただ、危機管理監が全く携わらないわけではない。その辺の仕分けをしてもらいながら進めていきたいし、濃厚接触者に関して発信できることについては、いち早く情報をつかまえていく。例えば、夜のまちでクラスターが発生したとなれば、夜のまちへの外出は控えるよう発信していく。