活動報告

令和2年4月28日 文教消防常任委員会質問答弁

更新日時:2020.04.29

◆新谷博範副委員長 小中学校臨時休業対応費について、学習用プリントを児童・生徒に配送したと説明があった。これがきちんと終わっているかどうか、電話で確認すると言うが、電話だと証拠がなくて分からないと思う。到達度の確認をどのようにするのか。

◎寺井学校指導課長 休業期間中の家庭学習における到達度の把握については、基本的には子どもたちが自分で計画を立てて学習を進めていくことを前提としているが、担任等が電話で連絡を取った際に、大体どこまで進んだか、分からない点はなかったかといった問いかけもする。子どもたちからは、この辺はよく分かったが、この辺は少し難しかったという応答もあるので、その辺も含め、総合的に学習の到達度を把握している状況である。

◆新谷博範副委員長 学習の到達度だが、どれぐらいのボリュームを言っているのか。臨時休業期間中の学習については、4月から5月6日ぐらいまでの1か月分を想定したプリントを用意し、既に送付されていると理解しているが、いつ頃送付し、全員に行き渡ったことを確認したのか、その経過を聞かせてほしい。

◎寺井学校指導課長 市教育委員会で作成した学習プリントだが、最初は4月17日に各学校に発送している。その時点で、各学校でも独自の学習プリント等も送付しているので、それと併せて各学校が児童・生徒へ郵送等で届けている状況である。また、チャレンジワークについては、電子データで配信しているので、これをこのまま使ってもらう方法もあるし、電子データを学校で独自に加工し、学校の持ち味を出してもらったものを送付することにも取り組んでいる。現在のところ、ボリュームとしては5月末までの単元について作成し、配信する予定で考えている。各学校の状況を校長等から報告を受け、学校から配布したもの、市教育委員会から送付したものについては、おおむね児童・生徒に配布している状況である。

◆新谷博範副委員長 確認だが、要するに5月末までの単元、授業の習熟度到達分について、予算を計上している3,540万円で作成し、それを4月17日に各小中学校への配送が全部終わったということか。

◎寺井学校指導課長 4月17日には、4月の最初の単元の一部を送信している。その後、4日ないし5日の間隔を空けて、指導主事が作成し、取りまとめたものを幾つかに分けて配信している。この後も、配信を続けていくが、大体5月末までの単元について作成し、送付したいと考えている。めどとしては、5月初旬までには5月末までの単元を作成し、配信する予定である。

◆新谷博範副委員長 4月20日からの動画の配信だが、受ける側になる小中学生の動画の閲覧環境はどのように確認するのか。

◎寺井学校指導課長 各学校では既に学校ホームページを閲覧できる状況にあるかどうかの把握はしている。近日中に改めてWi―Fi環境やタブレット環境などについて、より詳細な調査を行う予定である。なお、学校ホームページや動画をまだ見ることができない環境にある児童・生徒については、できるだけ電話等で丁寧に説明するなどにより、フォローしていくこととしている。

◆新谷博範副委員長 この環境に適応できない子どもたちの数をきちんと持っていて、誰がそうなのかについては、教育委員会では把握していると理解してよいか。

◎寺井学校指導課長 教育委員会としては、全体を把握しているわけではない。各学校が緊急時に学校ホームページに詳細な保護者向けの案内等を出す際に、保護者がいち早くホームページで情報を獲得できるかどうか、ホームページの閲覧をできるかどうかについて、各学校が把握しているところである。

◆新谷博範副委員長 私はそこが分からない。動画の閲覧環境については各学校が把握しており、教育委員会は知らないが、教育委員会はこうやって配信しており、電話で説明していると言う。全部、各学校任せだということである。プライバシーも大事だが、金沢市には小学校1年生から中学3年生までの莫大な人数がいるが、教育委員会は、各学校が把握していると言う。教育委員会は、動画の閲覧環境について、見られない児童・生徒の数を今後も把握しないのか。

◎寺井学校指導課長 市教育委員会としてWi―Fi環境やタブレット環境等についての詳細な調査を行う予定であり、その結果について、教育委員会で集約することとしている。

◆新谷博範副委員長 それを把握していないと言うのである。今から調査しなければならない。言葉を間違えてはいけない。先ほど、4月20日からやっており、各学校が把握していると答弁していたが、誰がこの動画を見られるのか、または見られないのかについて、要するに把握してないわけである。数字も調査しなければ分からないことについて、はっきりと言わなかった。動画でこれだけの配信をやっており、多くの人が見られると言うが、結局、少数の弱い者に寄り添っているように見えても、実際にはその数も分かってないわけである。4月20日から動画を配信しているが、動画の閲覧環境の調査費は今回の予算に計上されているのか。また、どのように対処していくのか。

◎寺井学校指導課長 調査については、特に今回の予算に計上しているわけではない。動画の配信については、まずは学校ホームページを閲覧できる環境にあれば、少なくとも動画を見ることができるのではないかと考えている。委員指摘のとおり、市教育委員会でどれだけの数の児童・生徒が見られる環境にあり、逆に見られない環境にあるのかについては、現在は把握していない。これについては、今後、調査して把握に努める。

◆新谷博範副委員長 それを早く把握しないで、何なのかと思う。動画配信については、今までしたこともないことをして、5月6日までの間に時間もあったが、実際問題としては電話していると言う。電話をかけて、本人に4月20日からやったかと先生から直接聞けば、調査しなくてもかなり具体的な数を把握できるのではないかと思うが、どうか。

◎寺井学校指導課長 動画の閲覧環境等については、これから調査していきたい。また、担任が電話で連絡する際については、1人で30人から40人近い児童・生徒に連絡しているので、まずは健康状態や学習の状況等を把握してから、子どもたちの質問等に答えることにしているので、これについても今後継続していきたいと考えている。

◆新谷博範副委員長 電話に関しても、必ずしもみんなつかまえられるのかどうかも分からないので、どのようにして連絡が取れたのか、今後、同じような状態があるかもしれないので、そのときのためにも生かしてほしいと思う。
動画では市長の挨拶があるが、私は意味が分からない。教育委員会の動画にもかかわらず、教育長はどこへ行ったのかと思う。市長は最終的に行政一般の責任者なので挨拶してもよいと思うが、それよりも教育長の挨拶があるべきではないか。

◎野口教育長 私もそう思っている。この後、私も動画配信を予定しているが、まず学校の設置者は地方自治体であり、地方自治体を代表する長である市長から子どもたちに励ましの言葉として配信してもらったことで理解をもらいたいと思う。

◆新谷博範副委員長 確かに市長は設置者だが、やはり教育委員会の長であり、教育の現場を預かる責任者は教育長である。ただ、今から教育長が動画に出てきて挨拶し、児童・生徒を励ますのは何かおかしいと思う。それに気づかなかったのか。このような遅れについて、私は恥ずかしいと思う。今後、このような遅れがないように努力することを約束してほしい。

◎野口教育長 この場を借り、約束する。